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ドイツ研修 前編

2008 年 11 月 20 日

 春のイタリア研修に続き、2008年10月中旬に1週間のドイツ研修が行われ、営業部員1名と編集部員1名とでドイツのフランクフルトで開催されたFrankfurt Book Fairへ視察に行ってきました。

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?Frankfurt Book Fair視察

 世界一の国際ブックフェアとして世界中の出版人が憧れる「Frankfurt Book Fair」は、 10月15日?19日の5日間、フランクフルト国際見本市会場で行われました。1949年に205社の出展から始まった歴史あるブックフェアは、今年で60回を迎え、約110か国から7000社以上が参加しました。毎年、ゲスト国としてある1国が取り上げられるのですが、今年はトルコがゲスト国となっており、難航中のEU加盟交渉の活路を文化的な面から見出そうとしている様子が伺えました。

 

 総展示面積がおよそ17万m2と巨大な会場ながらも、ブースがひしめき合い、多くの人が丹念に本を眺める様子には、非常に活気が感じられました。

 ブックフェアに出展できる出版社だけでも7000社あるのだと思うと、出版という仕事がいかに歴史ある仕事であるか、また、いかに人々の生活に密着したものであるかということを思い知らされました。同時にそのような仕事に携われていることを誇りに感じ、今まで以上によい教材を作って行きたいと気持ちを新たにしました。また、入社して5年以上経ち、いつの間にか狭い視野で自分の仕事について考えるようになっていたのですが、世界規模のブックフェアを見学したことで、出版や編集という業界の広さ・深さを身をもって感じました。

 近い将来、好学出版もこのブックフェアに出展し、好学出版の教材を日本だけでなく世界にも紹介したいものです。

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Frankfurtの町並み

  「Frankfurt Book Fair」が毎年開催されているフランクフルトは、ドイツ西部に位置する都市で、ヨーロッパを流れる国際河川・ライン川の支流の一つであるマイン川の下流域に位置しています。
  歴史的には,神聖ローマ帝国皇帝の戴冠式が行われた地としても有名であり、旧市庁舎であるレーマーハウスには歴代皇帝の肖像画がずらりと飾られています。また、フランクフルトは文豪ゲーテを生んだ土地であり、名著「若きウェルテルの悩み」もこの地で書かれました。フランクフルトには今もゲーテの生家が記念館も備えて残されています。

 フランクフルトは歴史的,文化的都市である一方で、政治都市・ベルリンに対する、経済・金融の中心都市でもあり、ニューヨーク・ロンドン・東京に続き世界で4番目に大きい証券取引所や欧州中央銀行本店がある、ヨーロッパの金融の中心地です。

 歴史のある旧市街の建物の背後に聳え立つ高層ビル群と、独特ながらも魅力的な景観が見られる都市でした。環境先進国であるドイツの都市らしく市内の至るところに分別ごみ箱があったり、また毎朝,清掃車が道路の落ち葉をかき集めたりと景観に気を使っている様子も見受けられました。

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ケルン大聖堂

 フランクフルトの北西に位置し、フランクフルト中央駅からICE(ドイツの新幹線)で1時間15分ほどの、ライン川下りの終着点・ケルンに足を伸ばしました。ケルンを訪れた最大の目的は、もちろん、ゴシック様式に統一された数少ない建築物として1996年に世界文化遺産に登録された「大聖堂」、正式名称ザンクト・ペーター・ウント・マリア大聖堂を見ることです。

 ケルンの駅を出る前から目の前にはとても写真におさまりきれないほどの大きさで大聖堂が聳え立っており、ケルンという都市が大聖堂を中心に発展した都市であることがよくわかります。近づいて建物を眺めると、それぞれ細かい彫刻が丹念に施され,完成までに600年近くを要したというのも納得がいきます。

 南塔の展望台には、多くの人に踏まれて中央がくぼんでしまった509段の石の螺旋階段を登って辿りつく事ができ、ケルンの町並みとライン川の流れを見下ろすことができます。足がすくむほどの高さから、塔の高さとこの大聖堂のもたらす威厳を思い知らされます。また、街を歩いているとどこからでもこの大聖堂が見え、ケルン市民の精神的な拠り所ともなっている様子がうかがえました。実際,大聖堂が危機遺産となりながらも市全体で動いて危機を脱したという事実からもケルン市民の大聖堂への思いが感じられ、伝統や文化を受け継いで行くことの大切さを教えられました。

編集部 A.E.

?〈後編へ続く〉

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